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自然の神秘!「当麻鍾乳洞」

今回は天然記念物に指定されている素敵な場所をご紹介しようと思います。その素敵な場所とは、「当麻鍾乳洞」です。

「当麻鍾乳洞(とうましょうにゅうどう)」は北海道上川郡当麻町の、JR石北本線当麻駅からタクシーで約15分のところにある鍾乳洞で、中の様子が龍が寝そべっているように見えたことから発見当時は「蝦夷蟠龍洞(えぞばんりゅうどう)」と名付けられていました。

発見されたのは1957年1月13日。全長約135m、高さ約7~8mと規模は小さいながら鍾乳石の質の良さで1961年3月17日に北海道指定天然記念物に指定されました。
学術的にきわめて貴重な鍾乳洞として知られていて、はるか1億5千万年前のジュラ紀から、気の遠くなるような時間をかけて地下水の溶蝕作用がつくりあげた石灰洞窟です。

当麻鍾乳洞の入り口は、石垣が龍の鱗のように連なっています。そんな入り口を進んで行くと、中はひんやりとしていて夏でも涼しく、むしろ少し寒いくらいなのでなにか1枚羽織っておくほうがいいかもしれません。
また、中は薄暗く、湿っているので、滑らないよう足もとに十分気を付けて!階段もあるし、滑りやすいし、歩きやすい靴を履いておくほうがいいかも。
鍾乳石

鍾乳洞の内部は5つの部屋に区切られていて、それぞれが狭い通路でつなぎあわさっています。さまざまな形状や大きさをした鍾乳石がたくさんありますが、どれも不純物が少なく透明度の高い方解石結晶なのが特徴です。
ところどころに、照らされている光が鍾乳石を演出してくれていて、なんとも神秘的な雰囲気を作り出しています。
内部

当麻鍾乳洞の鍾乳石の種類は、霜柱のようにぎっしりと柱状になったながれ石、氷のつららのようになったつらら石、菊の花の形になったアンソダイトなどがあり、いろいろな種類の鍾乳石を見ることができます。
なかには、直径約5mmほどで根本から先端まで直線状に伸びる鍾乳管などもあり、この鍾乳洞ではマカロニ鍾乳石と紹介されています。鍾乳石が3cm成長するのに約200年の歳月が必要だと言われているんですよ。ということは、たった5mmでも50年近くかかっているということですよね?想像もつかないような時間をかけて少しずつ成長していく、自然の力はやはりすごいです。知らなかったら気づかず素通りしてしまいそうですが、知ったうえで見てみるときっと感動するはず^^

15分もあればまわってしまえるけれど、何度も行ったり来たりできるので、世界的にも貴重な鍾乳石などをじっくりと見学することができますよ。気の遠くなるような長い年月をかけてできた鍾乳洞はとてもきれいで、ずっと見ていたくなると思います。

自然の力、神秘を目の当たりにしてみてください。大人も子どもも探検気分で楽しめるかも^^