羅臼の間欠泉

「天然記念物」とは、動物、植物、地質・鉱物などの自然物に関する記念物のことで、日本では文化財保護法や各地方自治体の文化財保護条例に基づき指定されています。
日本の各地に天然記念物に指定されている場所や物があり、天然記念物に指定されているからには一度は見てみたいものや訪れてみたい場所ばかりだったりします。

そして、日本でも北海道にも天然記念物に指定されている場所や物がたくさんあり、そのひとつに知床の間欠泉「羅臼間欠泉」があります。

「間欠泉(かんけつせん)」とは、一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉のことを言います。
世界的には、アイスランドやアメリカのイエローストーンの間欠泉が有名ですが、日本にだって世界に誇れる間欠泉があるということで、そのひとつが「羅臼間欠泉」。

羅臼間欠泉は、羅臼町市街地から知床方面へ3キロくらい進んだところにあります。
1962年に温泉ボーリング中に噴出し、当時は1時間おきに約15メートルもの高さに噴出するものと、15分おきに約10メートルの高さに噴出するものの2本がありました。ボーリング管の中に溜まっている地下水が、とっても高い地熱によって温められることによって沸騰したものが噴き出してきていたのです。

ですが、間欠泉は寿命が短くて、全国でも数が少ないと言われています。羅臼の間欠泉も例外ではなく、2008年を最期に一時期は噴出が途絶えていたのですが、2010年に再び噴出をはじめ、復活を果たしたのです!
一度は途絶えたものが再び復活するなんて、自然の力というのは、人の想像をはるかに超えていて、すさまじいものを感じずにはいられません。だからこそ、惹かれるものがあり、“見てみたい”、“触れてみたい”と思うのかもしれませんね( ´艸`)

現在では45分~2時間くらいの間隔で噴出しています。時間の幅は大きいのですが、運がよければ着いてすぐに地面から噴き出してくる姿を見ることができるし、羅臼ビジターセンターに問い合わせると時間の間隔を教えてもらえます。
たくさんの雪が降る冬は、スノーシューが必須となるのですが、間欠泉の観光に限って羅臼ビジターセンターで無料で借りることができるので、冬場に訪れる際には利用すると便利ですよ^^

羅臼の間欠泉を訪れる際にもとっても便利な“羅臼ビジターセンター”!
ぜひとも利用しましょう^^

そうそう、間欠泉の入り口にはノートが置いてあって、間欠泉の噴出を目撃できた人が時刻を記入しているので、チェックしてみるのもいいかも( ´艸`)

レブンアツモリソウ群生地

今現在、国の天然記念物に指定されている動物や植物、地質・鉱物など自然に関するものは1000件以上あります。けっこうたくさんあることにもビックリなんですが、それだけ貴重で守っていかないと絶滅の可能性のある動植物などが多いってことなのかな?

国の天然記念物だけでもたくさんあるのに、地方自治体の指定する天然記念物も合わせると、ほんとにたくさんの動物や植物、地質・鉱物などが指定されていることになります。
国でも地方自治体でもどちらの指定であったとしても、大切にして守っていかないといけないことに変わりはありません。大切にするのはいいことだと思うのですが、そうしないと絶滅してしまうかもしれないというのはなんだか悲しものがありますね・・・^^;

これまでも“北海道”の天然記念物にしぼってご紹介してきたのにましたが、こうやってご紹介していくことで、天然記念物を知ってもらって理解を深めてもらえれば、紹介している甲斐もあるというもの!
ということで、まだまだご紹介していきますよ~!今回は「レブンアツモリソウ群生地」で~す^^

「レブンアツモリソウ群生地」は、レブンアツモリソウの最大の生育地で、北海道の礼文島北部の鉄府地区がそうです。

「レブンアツモリソウ」は、ラン科アツモリソウ属の一種で、母種のアツモリソウがアジアからヨーロッパにかけて広く分布しているのですが、日本では北海道の礼文島でしか見ることができません。とっても希少な花で、礼文島固有の植物なんですよ!
レブンアツモリソウ

そんなとっても希少な花だからこそ、盗られてしまうことが多々あり、激減してしまっています。悪意を持って盗っても、軽い気持ちでちょっと摘んでしまっても、どちらもいけないことです。そのせいで絶滅の危機にまでなってしまっているのですから・・・。

1994年6月3日に群生地一帯は北海道の天然記念物に指定され、環境省レッドデータブックの絶滅危惧種にも指定されていて、礼文島や北海道だけでなく、国も一体となって保護と増殖に努めています。

礼文島の群生地は、盗掘防止のため監視員が常駐していて、通年開放されているわけではなく、開花時期の5月下旬から6月上旬の期間限定で入場することができます。
保護区内の柵で囲った遊歩道のみ入ることができて、15分~20分くらいでまわることができるのですが、誰かが植えて育てたのではく自生しているのだと思うと感動の景色!

過去には絶滅してしまって天然記念物から解除された例もあります。レブンアツモリソウ群生地がそうなってしまわないように、大切に守っていきたいですね^^

雨竜沼高層湿原帯

天然記念物に指定されている場所や動物、植物などがたくさんあり、いろいろとご紹介しているのですが、今回は「雨竜沼高層湿原帯(うりゅうぬまこうそうしつげんたい)」です!

「雨竜沼高層湿原帯」は、北海道にある国定公園“暑寒別天売焼尻国定公園(しょかんべつてうりやぎしりこくていこうえん)”の主要景勝地で、日本有数の山岳型高層湿原帯でもあります。
暑寒別火山の東中腹、標高約850~900mにある東西約4km、南北約2kmにわたって広がる湿原で、面積は100haくらいあります。例年6月中旬頃に山開きが行われ、10月初旬には閉鎖されています。

とーっても貴重な湿原で、1964年10月に“雨竜沼高層湿原帯”として北海道の天然記念物に指定され、1990年には暑寒別岳などともに暑寒別天売焼尻国定公園に指定、2005年11月には624ha が“ラムサール条約登録指定湿地”として登録されました。

湿原全体を見る場所として湿原を半周したところの標高1491mの南暑寒岳への登山道を少し登ったところに、広大な湿原全体を見下ろすことができる湿原展望台があり、展望台からの景色は絶景!

春の雪解けから秋にかけて、ミズバショウや、ショウジョウバカマ、エゾノリュウキンカ、シナノキンバイ、エゾノシモツケソウ、ハクサンチドリ、エゾノサワアザミなどの、200種以上の花や植物を観察することができる♪
7月はエゾカンゾウがオレンジ色に咲いて湿原を彩るし、8月上旬までの短い夏の間には一帯をたくさんの花が鮮やかに彩り、たくさんの高山植物による雄大な景色は、多くの登山者を惹きつけ「北海道の尾瀬」とも言われているんですよ!

さまざまな植物やきれいな景色を見ることができるので、たくさんの人たちが訪れている人気スポット!

なんですが、気をつけてほしいことや問題なんかもあったりします^^;

まずは、エゾシカ、エゾシマリス、エゾユキウサギなどさまざまな動物を見ることもできて、かわいい動物たちには心癒されるのですが、できれば会いたくないヒグマも出てきたりします。なので、早朝や夕暮れ、濃霧など薄暗いときの入山は危なかったりするので避けたほうがいいかも^^;

そして、登山者の踏みつけによる湿原植生の荒廃や裸地化、登山者によって運ばれる非湿原植物の混生、湿原の泥炭層にできる池沼の枯渇や水漏れ、登山者の投げ捨てたゴミや残飯による景観阻害などなど他にもたくさんの問題があります。

ちょっとしたことが植物を枯らしてしまったり、景観を変えてしまうことにつながったりするので、マナーを守って訪れるようにしたいですね・・・。

北海道旅行 格安

北海道犬

北海道にたくさんいる“天然記念物”になってしまっている生き物たち!!

これまでたくさんの“天然記念物”を紹介してきましたが、今回も早速、いきましょう~~。

以前にも「アイヌ犬」として一度ご紹介した「北海道犬」について、更に詳しくお教えしたいと思います^^!!

まず初めに・・・北海道犬は、昔“アイヌ犬”と呼ばれていましたが、天然記念物に指定された時から“北海道犬”という呼び名に変更されました。
“アイヌ犬”と呼ばれている通り、何千年という遥か昔から、アイヌの人たちと共に暮らしていたこのワンちゃん!!

北海道の大自然の中で暮らしていた“北海道犬”は、北海道の風土に順応してきた原種犬で、狩猟犬であるのですが、特に、先祖から受け継いだ“強い獣猟性”を持った純粋の「日本犬種」なのです。

見た目は、日本でも馴染みのある“柴犬”や“秋田犬”によく似ているので、とても可愛らしいんですよ~^^♪

当時、アイヌの人たちは集落を形成し、日常生活ではクマやシカを獲って生活をしていました。
そして、その狩りに行く時には、“使役犬”として北海道犬が主人のお供をし、立派な助手として大きな戦力になっていたんだそう!!
現代社会でも、警察犬などは、とても役に立つ犬として頑張っていますが、日常生活の中での“犬”といえば、ご主人を癒してくれる存在ですよね~^^!!当時の犬は、しっかり人間の役に立っていたんですね・・・!!素晴らしい!!

更に時には、クマやオオカミなどから主人や家族を守る“護身犬”としても活躍していました。自分の身を犠牲にしてまでも、ご主人様やその家族をも守ろうとするなんて、賢すぎますよね・・・!!

北海道犬というのは、ただ北海道に生息する犬という事だけではなく、特質も素晴らしいのを知っていますか^^?

厳しい寒さになる“北海道”
そのためには、真冬の“マイナス気温”にも耐えられるような犬でなければいけません。北海道犬は、夜、雪の中に埋まり、朝になると雪の中から出てくるというように寒さにも耐え凌げる強さを持っています。普通の犬ならば、凍死してしまいますよね・・・。

なぜそんなに寒さに強いのか・・・というところですが、その秘密は“被毛”にあります^^

一般的な日本犬と比較して厚くできており、優れた“毛質”を持っているのです。
更に、胸部の発達した堅固で力強い体型も、その一つの特徴!!

現代のように人によって“改良”されたのではなく、アイヌ民族と共に発達してきた“原始犬”なので、まさに“本物”だと思います^^

オオミズナギドリ

今や“深刻化”されている「天然記念物」の存在。
植物や動物、鳥など・・・たくさんの生き物たちが大切にされているのですが、やはりその数は年々減ってきているのが現状!!

北海道でも“天然記念物”がたくさんあるのですが、その中でも今回注目したのは「オオミズナギドリ」

“オオミズナギドリ”は、ミズナギドリ目ミズナギドリ科オオミズナギドリ属に分類される鳥類で、日本のミズナギドリ科のなかでは最大種。
日本では春から秋にかけて最も普通にみられるミズナギドリ類で、よく陸からでも見ることができます。

きっと“オオミズナギドリ”と聞いても、パッと存在が思い浮かぶ人は少ないハズ^^

大きさは約50㎝で、翼を広げると約120㎝もあります。その飛んでいる姿を見るかぎり“大きな鳥”という印象ですかね~。

この鳥と私たち人間と“深い関係”があるのを知っていますか^^?
なんとこの鳥の羽を使って“商品”を製造していたり“食用”にされることもあるんだそうです・・・。とても酷い話に思えてしまいますが、例えば羽毛布団なんて、鳥が必要不可欠ですしね(^^;

更には、本当なのか・・嘘なのかハッキリはしていませんが、年に一度“巣立ち前”の雛を捕獲して、皮からは油を搾り、肉は塩漬、骨と内臓は挽いて塩辛にしていたというのです。今や“天然記念物”になっているので、安心ですが。

まだまだこれから、生きていく小さな可愛らしい雛を捕まえて、よくそんなことが出来るなぁ・・・と腹立たしく感じてしまいますよね!!
私たち人間は、生き物が話しできないからといって、なんでもかんでも好き勝手にしていいというものではありません。
日本では、そこまで酷い事はありませんが、外国に行くと、よく普通に鳥の“丸裸状態”を目にしますものね・・・。

この“オオミズナギドリ”の特徴として、海面すれすれの位置を、まるで“グライダー”のように飛びます。そして、あまり羽ばたきをしないのです。風の向くまま・・・という感じ^^
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基本的には、群れを作って飛び回っています。時には“数万羽の群れ”のまで大きくなることも・・・!!!是非!!その時に見てみたいものですよね~^^「何事か!?」という程の壮大な状況に思えるでしょう。

生息域は、他の海鳥と異なりかなり狭く、東シナ海を含む日本近海から、南はマレーシア半島、オーストラリア北部沿岸までといわれています。そして、国内では関東北部や北海道の太平洋岸では姿を観られますよ~。

野幌原始林

全国に存在する“天然記念物”
そして、一言で“天然記念物”といっても、動物に・・・鳥に・・山に・・とたくさんのジャンルがあります。

その中でも今回は“北海道の天然記念物”という事ですが、皆さん!!そもそも“天然記念物”とは何なのか詳しく知っていますか^^?

まず始めに、天然記念物とは“文化財保護法”や“地方自治体の条例”の条例によって定められている動物や植物、地質、鉱物などの自然物のことで、「史蹟名勝天然記念物保存法」というものが1919年に発布されて以降、学術上貴重な自然物が保護されてきました。

北海道では、“日本一大きな湿原”とされている「釧路湿原」や蝦夷富士とも呼ばれている「羊蹄山」をはじめ、大空町の「女満別湿生植物群落」根室市の「落石岬サカイツツジ自生地」など、約32種類のものが天然記念物の指定を受けているのです。その内の15件が動物なんだそうですよ~。
意外と沢山“天然記念物”があるでしょ^^?

そんな中でも今回ピックアップするのは、“特別天然記念物”の指定を受けている「野幌原始林」

「野幌原始林」とは、札幌市と江別市、北広島市に跨る“野幌丘陵”の一角、北広島市西の里に広がっています。このスポットは、1921年(大正10年)に、天然記念物の指定を受けますが、“第二次大戦中”に軍用材として伐採が進んだことを受け、終戦から7年後の1952年(昭和27年)に、“希有の森林植物相”として「特別天然記念物」に指定されました。

戦争によって天然記念物になるはずだったものが、更に失われかけたために、本当に貴重なものとなってしまったわけですね・・・。
現在では、戦争というものが日本から無くなっています。その代わりにといえばおかしくなるかもしれませんが、深刻化している“自然災害”が私自身、最も怖いと思っているのです。

毎年夏~秋頃に訪れる“台風”
台風は、主に“沖縄”から九州・四国~関東へと抜けていくルートをたどることが多いのですが、最近それもわからなくなっていますよね・・・。

いつも北海道に台風が来る頃には、温帯低気圧に変わっていて、ほとんど被害を与えなかったのが、今ではそれも危うくなっています。
農作物や乳製品を多く全国へと出荷している北海道に、大きな被害が起こってしまったら、道民ではない私たちにも悪影響が!!自然のことなので、防ぎようがありませんが、少しでも被害を少なくするためには何か出来ると思うので、たくさんある天然記念物も無くなることのないように守っていってほしいものです。

とっても力強い「黄金水松」

天然記念物に指定される場所や自然、植物には不思議なパワーを感じるものが多いように思います。もしかしたら、知る人ぞ知るパワースポットなのかも(笑)パワースポットだけが自然のパワーをもらえるというわけではないのかもしれませんよ^^
今回ご紹介する「黄金水松(こがねみずまつ)」もパワースポットとして知られているわけではないけど、不思議なパワーをもらえそうなスポットなんですよ^^

黄金水松は樹齢1,700年以上のイチイの木です。イチイは、イチイ科イチイ属の植物で常緑針葉樹のことで、別名はアララギ、北海道や北東北の方言ではオンコと呼ばれ、アイヌからはクネニと呼ばれています。
北海道指定天然記念物に指定されていて、北海道芦別市黄金町の小高い丘の上にある「黄金水松公園」という公園のなかにあります。黄金水松公園の一番の見どころといっても過言ではありませんね。

というのも、黄金水松は樹齢1,700年以上ということだけあって、20m以上の高さがあり、周囲も6m以上ととても大きな樹なんです。圧倒されるくらいの大きさなので見ごたえもあります。
北海道指定天然記念物としてだけでなく、芦別市の指定文化財、新日本名木百選にも選ばれているんですよ。

この一帯は、かつて上班渓御料林(かみぱんけごりょうりん)と呼ばれていて、明治から昭和戦前期にかけて存在していた宮内省の外局である帝室林野局(ていしつりんやきょく)によって管理されていました。しかし、戦後に御料林が開拓の対象となってしまい、この木にも伐採の危機が訪れることを懸念した地元民が、当時の芦別町役場に保存を訴えたのです。それによって、黄金水松保存会が結成され、地元青年団によって草刈や清掃作業が行われてきました。最近でも、毎年6月に黄金水松公園まつりが行われるなど、この地域のシンボルとしても親しまれています。

古来アイヌの人々はこの木を交流の場の目印として崇敬していたとの伝承もあり、上川アイヌの首長がこの木に住み着いていた悪蛇を退治したという伝説もあります。また、芦別を往来する際にはこの老樹を訪れ、神樹として崇拝する習わしがあったとも伝えられています。

何度か幹が折れたりもしているのですが、それでも上に向かって真っすぐ新しい幹をのばし続けている黄金水松からは力強さや生命力を感じられると思います。
黄金水松も、黄金水松がある黄金水松公園も、パワースポットというわけではないのですが、長い年月を生きてきた黄金水松からは力強いパワーをもらって帰れそうですね^^
公園の近くには駐車場やあずま屋、トイレもあるので散歩がてら訪れてもいいし、黄金水松は眺めているだけでも癒されると思うので、訪れてみる価値あり!かもしれませんよ♪

自然の神秘!「当麻鍾乳洞」

今回は天然記念物に指定されている素敵な場所をご紹介しようと思います。その素敵な場所とは、「当麻鍾乳洞」です。

「当麻鍾乳洞(とうましょうにゅうどう)」は北海道上川郡当麻町の、JR石北本線当麻駅からタクシーで約15分のところにある鍾乳洞で、中の様子が龍が寝そべっているように見えたことから発見当時は「蝦夷蟠龍洞(えぞばんりゅうどう)」と名付けられていました。

発見されたのは1957年1月13日。全長約135m、高さ約7~8mと規模は小さいながら鍾乳石の質の良さで1961年3月17日に北海道指定天然記念物に指定されました。
学術的にきわめて貴重な鍾乳洞として知られていて、はるか1億5千万年前のジュラ紀から、気の遠くなるような時間をかけて地下水の溶蝕作用がつくりあげた石灰洞窟です。

当麻鍾乳洞の入り口は、石垣が龍の鱗のように連なっています。そんな入り口を進んで行くと、中はひんやりとしていて夏でも涼しく、むしろ少し寒いくらいなのでなにか1枚羽織っておくほうがいいかもしれません。
また、中は薄暗く、湿っているので、滑らないよう足もとに十分気を付けて!階段もあるし、滑りやすいし、歩きやすい靴を履いておくほうがいいかも。
鍾乳石

鍾乳洞の内部は5つの部屋に区切られていて、それぞれが狭い通路でつなぎあわさっています。さまざまな形状や大きさをした鍾乳石がたくさんありますが、どれも不純物が少なく透明度の高い方解石結晶なのが特徴です。
ところどころに、照らされている光が鍾乳石を演出してくれていて、なんとも神秘的な雰囲気を作り出しています。
内部

当麻鍾乳洞の鍾乳石の種類は、霜柱のようにぎっしりと柱状になったながれ石、氷のつららのようになったつらら石、菊の花の形になったアンソダイトなどがあり、いろいろな種類の鍾乳石を見ることができます。
なかには、直径約5mmほどで根本から先端まで直線状に伸びる鍾乳管などもあり、この鍾乳洞ではマカロニ鍾乳石と紹介されています。鍾乳石が3cm成長するのに約200年の歳月が必要だと言われているんですよ。ということは、たった5mmでも50年近くかかっているということですよね?想像もつかないような時間をかけて少しずつ成長していく、自然の力はやはりすごいです。知らなかったら気づかず素通りしてしまいそうですが、知ったうえで見てみるときっと感動するはず^^

15分もあればまわってしまえるけれど、何度も行ったり来たりできるので、世界的にも貴重な鍾乳石などをじっくりと見学することができますよ。気の遠くなるような長い年月をかけてできた鍾乳洞はとてもきれいで、ずっと見ていたくなると思います。

自然の力、神秘を目の当たりにしてみてください。大人も子どもも探検気分で楽しめるかも^^

これからも大事にしたい可愛いマリモ!!

現在、地球上では“汚染”“温暖化”がどんどん進んでいて、植物や動物などが“天然記念物”として大事にされている時代。
その中でも、昔はよく“北海道のお土産売り場”で見かけていた“マリモ”に注目!!
私自身、マリモといえば「そういえば昔、土産物売り場なんかでよく見かけたなぁ~」というイメージしかなく、それといって関心もありませんでした。

しかし、改めて調べていると“そうなんだ!!”ということがいろいろ解りましたので、紹介したいと思います。そういえば、我が家にも小さな入れ物に入れられたマリモが数個いたことも。。。言われてみると、最近めっきり見なくなった気がします、マリモちゃん。
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まず初めに、マリモって漢字はどう書くのかわかりますか?分からない方のが多いのでは!!
「毬」+「藻」で「毬藻」^^見た目が毬のようだから、そう名づけられたんでしょうね。単純だけど、ナイスネーミングだと改めて感じます。

調べていて一番びっくりしたのが、マリモは、“糸状の藻”が集まって出来た物だということ!
私は、ずっと個体の生き物だとばかり思っていました。。。“藻”ということは、植物なんです。
“藻”たちが合わさって出来ているものだなんて。。植物って素晴らしいですね^^どういうことから、皆が合わるという性質が出来たんでしょう。。。

そして、マリモの“藻”の中には、球体の一部にはならずに、普通の“藻”として生きていくものもいるんだそう。「私はマリモにはなりたくない、ひとりで生きていく!!」という意思でもあるんでしょうか^^面白い発見です!!

ということは、酷い話にはなりますがマリモをバラバラにしても“藻”たちは生き続けるということ。マリモといえば、「可愛らしく、か弱い」というイメージがありますが、案外強い生き物なんですね^^頼もしい!
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そんな強いマリモにもいずれ“最期”は訪れます。鮮やかな緑色が茶色っぽくなり、時間が経つと白くなるんです。もし、今マリモが家にいるという方がいたら、定期的に水を変えてあげたり、マリモを手のひらでコロコロ転がして洗ってあげたり、適度に日が当たる場所で、大切に育ててあげてくださいね♪

間違えても“金魚”などのような生き物と一緒にいれないように!!マリモが餌になってしまいます(^^;

他にも新たな発見を一つ。。皆さん、マリモって真ん丸なイメージがありますよね?
実は、球状になるのに条件が必要なんですよ!!条件を満たしていないマリモは、少し細長くなっていたり様々な形をしているんです。その条件とは、生息している場所の地形、波による水の流れ、湖の性質など細かいんです。丸いのが当たり前だと思っていましたが、大変なんですね。。。
売っているマリモは基本、人の手で丸めたものなんだそう。

マリモといえば、北海道というイメージが強いんですが、それ以外にも青森・山形・滋賀などでも発見されているみたいですよ!

落石岬のサカイツツジ自生地

落石岬(おちいしみさき)は北海道根室市の根室半島の付け根に位置している、太平洋に突き出した岬です。海岸沿いは断崖絶壁で、絶壁の岬の先端には落石灯台が建っていて、その手前には落石湿原が広がっています。「北海道三大秘岬」にも選ばれている岬なんですよ。
環境保全地域になっているため、岬内には公衆トイレはもちろん、コンビニやお土産物屋さんなどの施設が一切ありません。また、車の乗りれも禁止になっているので、駐車場から約1.5キロを歩いて散策することになります。まぁ、景色を楽しみながらの散歩だと思えば1.5キロもあっという間だと思いますよ。
この落石岬は国内でもすごく珍しくて貴重な「サカイツツジ」が自生する場所でもあります。サカイツツジが咲くのは国内ではこの落石岬だけだと言われています。見頃は5月中旬から6月中旬で紅紫色の花を咲かせるんですよ。落石岬でしか見ることのできない日本で唯一の光景と言えますね。
日本でここだけって言われたらやっぱり行きたくなりますよね。その日本で唯一の光景を見によく観光客が訪れるのですが、2008年に観光客がけがをする事故があり、当時管理していた根室海上保安部によって閉鎖されてしまいました。それでも閉鎖されて立ち入り禁止になっているのを無視して見に行っていた人もいたようで、見たい気持ちもわかりますがやはり禁止されているところには入っていけませんよ!
けれどそんな落石岬を根室市が買い取って補修を行い、2010年6月からサカイツツジの見頃に合わせて一般開放が再開されました。おかげでまたサカイツツジや落石岬からの景色を見ることができるんです。一般開放が再開されてほんとによかったです。せっかく再開されたのがまた閉鎖されてしまうことのないように、訪れる際はケガや事故には十分気を付けましょうね。

それにしても北海道内ならどこでも咲いてそうですが、どうして落石岬でしか咲かないのか気になりませんか?それはですね、気候によるものなんです。サカイツツジは寒いところが好きな花。北海道内といえど、場所によって天気だったり気温だったりは違ってきます。落石岬はつねに海からの冷たい風が吹いているのと、霧がしょっちゅうでていて太陽の光が当たりにくく気温が上がらない。こういったことがサカイツツジが好きな樺太の気候に似ているからなんです。だから北海道でも落石岬でしか咲かないんです。

それで、サカイツツジが自生する南現地として「落石岬のサカイツツジ自生地」は国の特別天然記念物に指定されているのです。