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藻岩山

札幌の観光名所でもある藻岩山は、中心街の南標高531mに位置し、石狩平野を一望に見下ろす眺望のすぐれた山です。
別名「インカルシペ」。アイヌ語で“いつもそこに上って眺望する所”という意味を持ちます。
この山の森林は、開拓使時代から保護され、大正4年に北海道庁の原生天然保存林になり、さらに大正10年にはに天然記念物に指定されました。
原始林といっても、原生林に近い天然林。シナノキ、エゾイタヤなどの広葉樹林が生え、サワシバ、オヒョウ、シウリザクラ、ヤマモミジ、アオダモなどが混生しています。昔は谷沿いにカツラ林がありましたが、今ではほとんど姿を消し、ミズナラ林やウダイカンバ林も、名残が見られるだけになっています。
春になると木々が芽吹くと同時に、野草が色彩豊かな花を咲かせ、夏にはセミの声を聞きながら、約450種の植物たちを散策できます。紅葉の秋にはムクドリが群れ、冬になるとフクロウが顔を見せるなど、心を豊かにしてくれる自然がいっぱいです。
藻岩山で発見・研究された植物や昆虫には、現在でも「モイワ」の名前が付けられているそうです。
「モイワの名がつく植物」 モイワナズナ、モイワシャジン、モイワラン
「モイワの名がつく昆虫 」 モイワウスバカゲロウ、モイワハバチ

また、天然記念物のクマゲラやエゾリス、キタキツネ、日本の国蝶のオオムラサキなども生息していますよ^^

南西斜面は数回の山火事にあい、原生林が焼失してしまいましたが、戦後は市民スキー場などに利用。現在は、ロープウエイや有料道路で山頂へアクセスでき、多くの観光客が訪れる人気スポットです。
山頂展望台からは、札幌の街並み、雄大な石狩平野や石狩湾の広がり、遠くには雄大な山々が連なる絶景を一望できます。
オレンジ色の宝石が輝いているような夜景は、ロマンチックな北海道三大夜景の1つ。煌びやかな札幌の夜景に、心の底から感動する最高のひとときが味わえます。

日本には100ヶ所を越える「恋人の聖地」がありますが、藻岩山もその1つ。2012年7月1日に「恋人の聖地サテライト」に認定されました。展望台には、「幸せの鐘」や永遠の愛を誓い合う「南京錠」が取り付けられ、プロポーズにふさわしいスポットとして大人気です。
南京錠に、ふたりの名前を記して取り付けると、そのカップルは絶対に別れないという伝説。幸せの鐘を鳴らし、永遠の愛を誓えば、きっと幸せな未来へと繋がっていくでしょう♡♡♡
昔と違って今の男子は、プロポーズにも特別の拘りがあって、なかなか見事な演出をするようですね。夜景は必須アイテム。是非、この藻岩山の夜景を見方に、男子諸君、頑張って下され!!