北海道札幌市中央区円山にある標高225メートルの山『円山』。石狩平野に面し、札幌市の中心から西の近くにあり、札幌市民の憩いの場になっています。札幌市民には言わずと知れた小さな山で、地下鉄駅からそれほど遠くなく、緑あふれる広大な緑地といってもいいでしょう。
標高も低いので誰でも気軽に登れる山として市民に親しまれているのはもちろん、人気の高い円山公園、札幌のお花見の代表格の桜、野球場、陸上競技場、北海道神宮などなど・・・“円山公園”と一言でいえないほど多様な顔を持ち、魅力溢れる場所です。
その中でも特にオススメの場所として知られるのが『円山原始林』の遊歩道です。杉などの巨木が生い茂る中に綺麗に整備された木道があります。動物園入り口前の登山道からスタートすると、近所の幼稚園児など、あまりに多い地元の人の多さにビックリするかもしれませんね。
遊歩道は夏でも涼しい空気が漂ってきますよ。 原始林の中には、樹齢数百年を越えるカツラやシナノキなどが生い茂り原生林をなしています。落葉樹、針葉樹、照葉樹など390種の草木も密生し、花、鳥、昆虫、高山植物も多く生息しています。
また四国八十八ヶ所を模したとされ、地蔵の点在する登山道は隠れた人気になっています。この円山を含む麓の森は「円山原生林」として1921年に国の天然記念物に指定されました。実はこの場所が北海道で最初に天然記念物に指定された場所とも言われてるんですよ。太古の姿を残す森とも言われているだけあって、樹齢数百年と思われる大木がたくさんあります。正確には明治初頭に人の手が入った時期もあると言われているので、全く原始のままということではないようですが、それでも大都市の貴重な自然として今でも大切に守られています。
札幌円山原始林の野生の可愛いエゾシマリスの映像です。
「円山原生林を散歩していると、時々リスにあえる事がある」とよく耳にします。標高も低く、登山時間も短いながらも2種類ものリスに出会うことができますよ。シマリスは2,3匹でじゃれあったり倒木の近くを走り回っていたり、カメラを向けると立ち止まってポーズをとるサービス精神旺盛な子達がたくさんいます。
そしてエゾリスも人の気配を気にすることなく木の実を食べたりと全く逃げるそぶりを見せず、人間慣れしている子達が多いですよ! 割と早い段階で登れて、街全体を眺めることができる穴場スポット。円山公園の奥に広がる、神秘のパワースポットとも言われている円山原始林は多様な顔を持つ森・・・お友達らと一緒に歩いてみませんか?
【円山原始林】
住所:〒060-0000 北海道札幌市中央区円山 TEL/011-563-6111 《主な交通機関》 地下鉄円山公園駅から徒歩5分