月別アーカイブ: 2014年12月

石灰華ドーム(二股ラジウム温泉)

北海道の南端にほど近い、長万部町(おしゃまんべちょう)。
ここのラジウム温泉が凄い!

奥深いところにありながら、明治の頃から、湯治客(とうじきゃく)が訪れていたという有名な秘湯。
“ラジウム”と聞くと、なんだか有害なものを含んでいる棟な気がしますが、“ラジウム温泉”は<ラドン元素とトロン元素を一定量以上含む温泉>を意味しており、(難しい事を抜きで簡単に説明すると)全く危険ではありません!!
寧ろ、このラドンとトロンという成分により、昔から多くの人に健康をもたらしてくれているのです。
この二股ラジウム温泉は、温泉法に基づいても、放射能濃度が基準値よりも低いため、無論、放射能線にも該当していません。

源泉に含まれる石灰によりできた、石灰華ドームは、さながら“湯の華の親玉”という感じで、含まれている炭素カルシウムは95.75%。これは、天然カルシウムでは最大の含有率だそうで、文句無しの天然記念物に指定されています。

世界で同じものがあるのは、世界最古の国立公園「イエローストーン国立公園(アメリカ)」のマンモス温泉だけですが、あちらには源泉に脳炎を引き起こす危険性のあるアメーバいるということで、顔をつけたり、飲んだりする事は推奨されておらず、水着着用で入浴しなければなりません。
つまり、ゆったりと入浴が可能なのは、世界でも二股ラドン温泉ただひとつ!ということになります。

さて、どんな効果が期待できるのかと言うと、神経痛・リウマチ・通風・腰痛などなどありますが、ノイローゼにも効果があるというから驚き。
また、飲めば、腎臓病や消化器病、膀胱炎や尿結石などなど、枚挙にいとまがありません。

偶然の自然環境のお陰で、もたらされた二股ラジウム温泉は、秘湯ではありますが、最早知る人の多い温泉となり、2001年には施設の立て替え工事も行なわれました。
男女別々の内湯と、2つの混浴内湯、露天風呂は女性専用と混浴の2つがあり、
天然記念物の石灰華ドームを見ながら入浴できるのは、混浴の露天風呂。

混浴となると、若い女性にはハードルが高いですが、別に混浴しなくても効果は得られますし、もしかすると運良く誰もいないかもしれません。
何にしても、天然記念物を織りなす歴史のある貴重な温泉です。
わざわざ訪れる価値は十分あり!

【場所】〒049−3501北海道山越郡長万部町大峰32
【電話】01377−2−4383
【日帰り入浴】大人:1000円/小人:600円
【URL】http://www.futamata-onsen.com
(トップページの下の方で、体験談もアップされていますので参考にしてみて下さい)