「植物」カテゴリーアーカイブ

とっても力強い「黄金水松」

天然記念物に指定される場所や自然、植物には不思議なパワーを感じるものが多いように思います。もしかしたら、知る人ぞ知るパワースポットなのかも(笑)パワースポットだけが自然のパワーをもらえるというわけではないのかもしれませんよ^^
今回ご紹介する「黄金水松(こがねみずまつ)」もパワースポットとして知られているわけではないけど、不思議なパワーをもらえそうなスポットなんですよ^^

黄金水松は樹齢1,700年以上のイチイの木です。イチイは、イチイ科イチイ属の植物で常緑針葉樹のことで、別名はアララギ、北海道や北東北の方言ではオンコと呼ばれ、アイヌからはクネニと呼ばれています。
北海道指定天然記念物に指定されていて、北海道芦別市黄金町の小高い丘の上にある「黄金水松公園」という公園のなかにあります。黄金水松公園の一番の見どころといっても過言ではありませんね。

というのも、黄金水松は樹齢1,700年以上ということだけあって、20m以上の高さがあり、周囲も6m以上ととても大きな樹なんです。圧倒されるくらいの大きさなので見ごたえもあります。
北海道指定天然記念物としてだけでなく、芦別市の指定文化財、新日本名木百選にも選ばれているんですよ。

この一帯は、かつて上班渓御料林(かみぱんけごりょうりん)と呼ばれていて、明治から昭和戦前期にかけて存在していた宮内省の外局である帝室林野局(ていしつりんやきょく)によって管理されていました。しかし、戦後に御料林が開拓の対象となってしまい、この木にも伐採の危機が訪れることを懸念した地元民が、当時の芦別町役場に保存を訴えたのです。それによって、黄金水松保存会が結成され、地元青年団によって草刈や清掃作業が行われてきました。最近でも、毎年6月に黄金水松公園まつりが行われるなど、この地域のシンボルとしても親しまれています。

古来アイヌの人々はこの木を交流の場の目印として崇敬していたとの伝承もあり、上川アイヌの首長がこの木に住み着いていた悪蛇を退治したという伝説もあります。また、芦別を往来する際にはこの老樹を訪れ、神樹として崇拝する習わしがあったとも伝えられています。

何度か幹が折れたりもしているのですが、それでも上に向かって真っすぐ新しい幹をのばし続けている黄金水松からは力強さや生命力を感じられると思います。
黄金水松も、黄金水松がある黄金水松公園も、パワースポットというわけではないのですが、長い年月を生きてきた黄金水松からは力強いパワーをもらって帰れそうですね^^
公園の近くには駐車場やあずま屋、トイレもあるので散歩がてら訪れてもいいし、黄金水松は眺めているだけでも癒されると思うので、訪れてみる価値あり!かもしれませんよ♪

これからも大事にしたい可愛いマリモ!!

現在、地球上では“汚染”“温暖化”がどんどん進んでいて、植物や動物などが“天然記念物”として大事にされている時代。
その中でも、昔はよく“北海道のお土産売り場”で見かけていた“マリモ”に注目!!
私自身、マリモといえば「そういえば昔、土産物売り場なんかでよく見かけたなぁ~」というイメージしかなく、それといって関心もありませんでした。

しかし、改めて調べていると“そうなんだ!!”ということがいろいろ解りましたので、紹介したいと思います。そういえば、我が家にも小さな入れ物に入れられたマリモが数個いたことも。。。言われてみると、最近めっきり見なくなった気がします、マリモちゃん。
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まず初めに、マリモって漢字はどう書くのかわかりますか?分からない方のが多いのでは!!
「毬」+「藻」で「毬藻」^^見た目が毬のようだから、そう名づけられたんでしょうね。単純だけど、ナイスネーミングだと改めて感じます。

調べていて一番びっくりしたのが、マリモは、“糸状の藻”が集まって出来た物だということ!
私は、ずっと個体の生き物だとばかり思っていました。。。“藻”ということは、植物なんです。
“藻”たちが合わさって出来ているものだなんて。。植物って素晴らしいですね^^どういうことから、皆が合わるという性質が出来たんでしょう。。。

そして、マリモの“藻”の中には、球体の一部にはならずに、普通の“藻”として生きていくものもいるんだそう。「私はマリモにはなりたくない、ひとりで生きていく!!」という意思でもあるんでしょうか^^面白い発見です!!

ということは、酷い話にはなりますがマリモをバラバラにしても“藻”たちは生き続けるということ。マリモといえば、「可愛らしく、か弱い」というイメージがありますが、案外強い生き物なんですね^^頼もしい!
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そんな強いマリモにもいずれ“最期”は訪れます。鮮やかな緑色が茶色っぽくなり、時間が経つと白くなるんです。もし、今マリモが家にいるという方がいたら、定期的に水を変えてあげたり、マリモを手のひらでコロコロ転がして洗ってあげたり、適度に日が当たる場所で、大切に育ててあげてくださいね♪

間違えても“金魚”などのような生き物と一緒にいれないように!!マリモが餌になってしまいます(^^;

他にも新たな発見を一つ。。皆さん、マリモって真ん丸なイメージがありますよね?
実は、球状になるのに条件が必要なんですよ!!条件を満たしていないマリモは、少し細長くなっていたり様々な形をしているんです。その条件とは、生息している場所の地形、波による水の流れ、湖の性質など細かいんです。丸いのが当たり前だと思っていましたが、大変なんですね。。。
売っているマリモは基本、人の手で丸めたものなんだそう。

マリモといえば、北海道というイメージが強いんですが、それ以外にも青森・山形・滋賀などでも発見されているみたいですよ!

落石岬のサカイツツジ自生地

落石岬(おちいしみさき)は北海道根室市の根室半島の付け根に位置している、太平洋に突き出した岬です。海岸沿いは断崖絶壁で、絶壁の岬の先端には落石灯台が建っていて、その手前には落石湿原が広がっています。「北海道三大秘岬」にも選ばれている岬なんですよ。
環境保全地域になっているため、岬内には公衆トイレはもちろん、コンビニやお土産物屋さんなどの施設が一切ありません。また、車の乗りれも禁止になっているので、駐車場から約1.5キロを歩いて散策することになります。まぁ、景色を楽しみながらの散歩だと思えば1.5キロもあっという間だと思いますよ。
この落石岬は国内でもすごく珍しくて貴重な「サカイツツジ」が自生する場所でもあります。サカイツツジが咲くのは国内ではこの落石岬だけだと言われています。見頃は5月中旬から6月中旬で紅紫色の花を咲かせるんですよ。落石岬でしか見ることのできない日本で唯一の光景と言えますね。
日本でここだけって言われたらやっぱり行きたくなりますよね。その日本で唯一の光景を見によく観光客が訪れるのですが、2008年に観光客がけがをする事故があり、当時管理していた根室海上保安部によって閉鎖されてしまいました。それでも閉鎖されて立ち入り禁止になっているのを無視して見に行っていた人もいたようで、見たい気持ちもわかりますがやはり禁止されているところには入っていけませんよ!
けれどそんな落石岬を根室市が買い取って補修を行い、2010年6月からサカイツツジの見頃に合わせて一般開放が再開されました。おかげでまたサカイツツジや落石岬からの景色を見ることができるんです。一般開放が再開されてほんとによかったです。せっかく再開されたのがまた閉鎖されてしまうことのないように、訪れる際はケガや事故には十分気を付けましょうね。

それにしても北海道内ならどこでも咲いてそうですが、どうして落石岬でしか咲かないのか気になりませんか?それはですね、気候によるものなんです。サカイツツジは寒いところが好きな花。北海道内といえど、場所によって天気だったり気温だったりは違ってきます。落石岬はつねに海からの冷たい風が吹いているのと、霧がしょっちゅうでていて太陽の光が当たりにくく気温が上がらない。こういったことがサカイツツジが好きな樺太の気候に似ているからなんです。だから北海道でも落石岬でしか咲かないんです。

それで、サカイツツジが自生する南現地として「落石岬のサカイツツジ自生地」は国の特別天然記念物に指定されているのです。

マリモ

 阿寒湖の湖底にすむ、美しくも不可思議な球形の生物・・・それが『マリモ』です。北半球の淡水湖沼に広く見られる緑藻類の1種で、国の特別天然記念物に指定されています。
 今から1世紀以上も前の1898年、阿寒湖でマリモが発見され、学会誌に報告されました。1921年に天然記念物、1952年には特別天然記念物に指定され、以来地元では長年にわたって保護の取り組みが続けられてきました。富士山のふもとの河口湖、山中湖、西湖などにもマリモはいますが、大きさも小さく形もまん丸にはなりません。外国にも、大きなマリモがいる湖があったのですが、水が汚れたためにいなくなってしまいました。
 なので丸くて大きなマリモは、今ではここ北海道の山の中の湖『阿寒湖』でしか見ることができません。 マリモは、“謎の生命”とも呼ばれるようにマリモの生態には不明な店が多く、試行錯誤を免れなかったのも事実ですが、近年マリモに関する科学的な研究が大きく進み、これまで難しかったマリモの保護活動が実効的なものになり始めました。

 昔、子供の頃友達人がマリモを飼って?いて、特に変化をしないマリモに対し生きているのか死んでいるのか、はたまた何者なのか・・・扱いによくわからなくなったらしく、直接水道の水で洗い流してしまった・・・という何とも残酷な思い出が蘇ってきました。。。大人になった今でもよくわからないものが、子供にはもっとわかりにくいよね!・・・とあの時のマリモに対し言い訳をしつつ、少し私なりに調べてみました。 球体で固く、美しい濃緑色のビロード状をしているマリモは、日光がよく届く水深2〜3メートルのごく限られた砂泥質のところで、付着せずに生息しています。波動で揺れ動き回転することによって砂や泥を払い落とし、位置を替えつつ全体で光合成をします。

マリモの一生は
①生まれる(胞子の形成と発芽)
②伸びる(糸状体への生長)
③密生する(糸状体の集合)
④丸くなる(球状の形成)
⑤集まる(球状体群落の形成)
⑥崩れる(大型化と空洞化)
という過程を経ます。球体は1個の植物ではなく、無数の糸状小体である藻が枝分かれして絡み合いながら中心部から外側へ伸びて成長してできたものです。確認された最大のマリモは直径30センチほどありますが、直径6センチほどの大きさになるまでに150〜200年ほどかかります。私たち人間よりもはるかに長生きするんですね!

可愛いマリモの写真です!

ただの苔玉のようですが、知れば知るほどなんだかとても愛らしくなってきました。今の私なら過去の友人のように、焦ることなくそっと部屋の片隅に置いて日頃の疲れを癒すように見守っていける、そんな気持ちになってきました。よし!今から北海道に行ってマリモを探しに行ってこよう!!