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レブンアツモリソウ群生地

今現在、国の天然記念物に指定されている動物や植物、地質・鉱物など自然に関するものは1000件以上あります。けっこうたくさんあることにもビックリなんですが、それだけ貴重で守っていかないと絶滅の可能性のある動植物などが多いってことなのかな?

国の天然記念物だけでもたくさんあるのに、地方自治体の指定する天然記念物も合わせると、ほんとにたくさんの動物や植物、地質・鉱物などが指定されていることになります。
国でも地方自治体でもどちらの指定であったとしても、大切にして守っていかないといけないことに変わりはありません。大切にするのはいいことだと思うのですが、そうしないと絶滅してしまうかもしれないというのはなんだか悲しものがありますね・・・^^;

これまでも“北海道”の天然記念物にしぼってご紹介してきたのにましたが、こうやってご紹介していくことで、天然記念物を知ってもらって理解を深めてもらえれば、紹介している甲斐もあるというもの!
ということで、まだまだご紹介していきますよ~!今回は「レブンアツモリソウ群生地」で~す^^

「レブンアツモリソウ群生地」は、レブンアツモリソウの最大の生育地で、北海道の礼文島北部の鉄府地区がそうです。

「レブンアツモリソウ」は、ラン科アツモリソウ属の一種で、母種のアツモリソウがアジアからヨーロッパにかけて広く分布しているのですが、日本では北海道の礼文島でしか見ることができません。とっても希少な花で、礼文島固有の植物なんですよ!
レブンアツモリソウ

そんなとっても希少な花だからこそ、盗られてしまうことが多々あり、激減してしまっています。悪意を持って盗っても、軽い気持ちでちょっと摘んでしまっても、どちらもいけないことです。そのせいで絶滅の危機にまでなってしまっているのですから・・・。

1994年6月3日に群生地一帯は北海道の天然記念物に指定され、環境省レッドデータブックの絶滅危惧種にも指定されていて、礼文島や北海道だけでなく、国も一体となって保護と増殖に努めています。

礼文島の群生地は、盗掘防止のため監視員が常駐していて、通年開放されているわけではなく、開花時期の5月下旬から6月上旬の期間限定で入場することができます。
保護区内の柵で囲った遊歩道のみ入ることができて、15分~20分くらいでまわることができるのですが、誰かが植えて育てたのではく自生しているのだと思うと感動の景色!

過去には絶滅してしまって天然記念物から解除された例もあります。レブンアツモリソウ群生地がそうなってしまわないように、大切に守っていきたいですね^^